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智のフィールドを拓く トビタつための星 可能性を照らす道 未来を探るひきだし 明日へとつなぐ鍵 変化をひらくドア 研究の壁をこえたとき Moyapedia
おとなりの研究者
岡山大学
大学院自然科学研究科
准教授

東京大学
教授

金沢大学
自然システム学系
准教授

東北大学
大学院生命科学研究科 生命機能科学専攻 脳機能解析構築学講座 神経行動学分野
教授

東京女子医科大学
医学部 第二生理学教室
助教

file01:たとえばこんな壁の越え方

研究の面白いところは、誰も知らないことを自分が最初に知り得ることですね。それまではすでにわかっていることを教えてもらうだけだったのが、まだ自分しか知らない事実をつかむおもしろさ。それがたいした発見じゃなくても、自分が行っている実験の中で出てきたら、やっぱり最高です。

しかし実験結果というのは、自分の予想通りになることもあるし、ならないこともある。思い通りにいかなければ、やはりショックです。自分がこうなるに違いないと思っていた、そう思い込んでがんばってきたことが間違っていたのですから。けれどもそんなのは、もう、山ほどあるんです。

壁に当たるというのは、要するに思い通りにいかないということだと思うんです。だから私が思うには、壁というよりも土台と思えばいい。思い通りにならなかった時にそれを新たな土台にしてスタートできるかどうかというのは、研究では結構重要なことだと思います。研究以外の社会生活においても、きっと重要なのではないでしょうか。

なぜなら、自分の考えた予想というのは、結局人間の頭が考えていることなので、他の人間もきっと同じようなことを考えている可能性が高い。だからそこにはかえってチャンスが少ないわけです。逆に思ってもみなかった結果からスタートして人と違うことをしたほうが、人間のが思いも寄らなかった新しい展開が生まれてくるチャンスがある!─ま、そう言って自分をなぐさめたり、学生さんをなぐさめたりしているんですけど。(笑)

TEXT : Azusa Kamikouchi, Rue Ikeya  DATE : 2010/06/22