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おとなりの研究者
研究開発法人 水産研究・教育機構
中央水産研究所
漁村振興グループ長

長崎大学
大学院水産・環境科学総合研究科
准教授

長崎大学
大学院水産・環境科学総合研究科
准教授

公益財団法人アジア成長研究所
研究部
客員主席研究員

近畿大学
水産研究所 浦神実験場
教授

file 01:泥臭くて、食べられたものではなかった

北関東をはじめ、いくつかの地域ではナマズを食べる習慣がある。だが、ナマズは泥臭いというのが一般的なイメージだ。おいしいナマズはないかと探して最初に試食したのは、イワトコナマズという種類だった。しかしこれは、琵琶湖などごく一部の水系に住むとても珍しい魚でウナギよりも値段が高く、マナマズの20倍の価格がつくという高級魚。これでは経済的に勝負にならない。

次に試したのは、一般的なマナマズである。「これがもう、泥臭くて食べられたものではなかった」と有路さんは振り返る。においの元は泥のバクテリアなので、泥のないきれいな水で育てればにおいがつかないだろうと試したが、数日で病気にかかり死んでしまうことが続いた。養殖に適した水温をつきとめ、味をよくするためエサの配合もさまざまな条件で試した末に最適の生育条件を整えていった。エサは、淡水魚用、海水魚用などさまざまな魚種の配合飼料をブレンドする。「市場が確立されていない魚のために特別なエサを作ることはできません。養殖の現場の人たちが手に入れやすいエサや資材、手持ちの設備を使って育成できてこそ、技術が広まり市場が拡大することにつながるのです」。