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おとなりの研究者
茨城大学
理学部 理学科地球環境科学コース
教授

同志社大学
理工学部環境システム学科
博士後期課程教授

神戸大学
内海域環境教育研究センター
教授

島根大学
大学院総合理工学研究科 地球資源環境学領域 地球資源環境学領域 
准教授

旧所属 静岡大学 理学部 地球科学科
教授

file 03:粘菌という生物の不思議さと自由さ

生物は、進化の始めから地磁気の存在する環境の中で過ごしてきた。大気、水圏、重力、太陽光などと同様、地磁気にも適応してきたため、それがなくなったときには膨大な影響が出ることが推測できる。今すぐに地磁気逆転が起こることは考えにくいとしても、もしも起こったとき地球上の環境や生物、文明にはどのような影響があるのかは気になるところだ。

逆転の経過では地磁気が極端に減少するという。すると方位磁石が使えなくなるであろうことは容易に想像がつく。山に登った時やヨットで海に出た時に西も東もわからなくなる。船舶や航空機の運航、宇宙開発等の先端技術、そして人工衛星や電波を使った通信などに影響が出ることになれば、世界の混乱を招くこともあるだろう。

気象庁 地磁気観測所のwebサイトには、地磁気が減少した際に起こりうる内容がまとめられている。人類にとって脅威となり得るものとして、「太陽風」が挙げられている。太陽風とは、太陽から吹き出す極めて高温で電離した粒子(プラズマ)のことで、通常は地球の磁力によって太陽風が直接地上に到達することを防いでいるが、もし地磁気がなくなったとしたら、これが直接地球の大気にぶつかってくることが予想されている。過去に起きた地磁気逆転の時期には、ある種の放散虫が突然、絶滅することが確かめられており、磁気逆転と生物の進化・生存に関係があるという説もある。そのほか、気候変動や人体への直接的な影響についても懸念があり研究が行われている。