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おとなりの研究者
日本大学
法学部法律学科
教授

成蹊大学
法学部 法律学科
教授

旧所属 立教大学 法学部 法学科
教授

駿河台大学
法学部 法律学科
教授

関東学院大学
法学部
専任講師

file 03:「フィルターバブル」の心地よさと危険性

その人個人にとって関心のある事ばかりをニュースフィードに流すとどうなるだろうか? 使用者の関心が高ければ、閲覧回数は増えて広告収入も効率よく得ることができる。しかし、個人にとって、すでに関心のあるテーマばかりがニュースフィードに並べられることの危険性もある。関心があること、志向にあった情報のみが大量に提供される環境。これを「個人が泡に包まれている」状態をイメージして「フィルターバブル」と呼ぶ。

検索エンジンの中に含まれるフィルター機能で、その人個人にとっては最適化した情報とも言えるが、常に同質の情報に触れる環境に置かれることで、それ以外の「他者」との出会いを阻害することにもつながる。異なる意見、異なる文化や背景、反対意見、まったく知らない世界、思いもよらない偶然の出会いを、無意識のうちに遠ざけることにつながっていく。「新聞を広げれば、関心のあるニュースもあればまったく出会ったことのない話題が目の端に入るというのが基本的な環境だ。フィルターの強度や意図によってユーザーが操られてしまう懸念があります」。異なる他者と出会い、違いを認め合い、話し合い、よりよい状態をともに生み出していくのが民主主義には欠かせない要素であるはず。本人の気づかないあいだに、心地よい情報に囲まれることで、自らは多くの情報を入手していると認識してしまうこともあるだろう。自らが発した情報がどう扱われているのか、何に使われているのかに細心の注意を払うことも、ビッグデータ時代のリテラシーと言えるだろう。