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おとなりの研究者
東北大学
大学院情報科学研究科 システム情報科学専攻 知能ロボティクス学講座 知能制御システム学分野
准教授

東京大学
情報理工学系研究科
教授

中京大学
工学部 機械システム工学科
教授

九州大学
大学院システム情報科学研究院
教授

file 02:2枚送りはなぜ起こらない?

「Book Flipping Scanning」へのよくある質問のひとつに「紙が2枚一緒に送られてしまうことはないのか?」というのがあります。われわれは「2枚送り」と呼んでいるんですけれども、基本的には2枚送りが起こらないようデザインされています。本のふちは、紙の厚さが50マイクロメートルくらいで階段状に並んでいます。めくる指に相当する部位の動きが、この階段のさらに10分の1から20分の1というステップで送っていくので、人間よりも精度が高いし、ほぼ100%に近いレベルでめくることができるんです。さらに、めくる動作とこの階段の形状を計測してその精度をさらに高めていく予定です。

また紙が2枚ぴったりとくっついていた場合など、万が一2枚送りが起こった場合も自動的に検出するしくみを導入していく予定です。

一方、どうしても人がめくらなければならないという場合は、めくる装置を使わずに手で1枚1枚めくるものを、機械がめくるときと同じように自動的にスキャンしていくこともできます。

しかし本には丸背紙という綴じる部分が膨らんだ製本や、紙の質・厚さ、フチの状態など、実にさまざまなバリエーションがあり、そのすべてに100%対応するというのは、なかなか難しいものがあります。ニーズの多くは満たせそうなレベルまで来ていますが、さらに書籍の種類を増やすためにこれから開発を進めていく予定です。