私たちは、環境にあるエネルギーの中でも電波に着目しています。ICTの発達した現代では、通信、放送などに使われる電磁波が空中にたくさん飛んでいるため、これを利用しようというわけです。しくみは簡単で、飛んでいる電波の中にアンテナを置いてやると、アンテナの端子で微小な電力を捉えることができます。
ただこのような電力は、電圧の振れ幅が小さいことに加え、電流の向きが一秒間に何百万回も回転するため、そのままでは使うことができません。そこでこのような高周波が持つ電力を、向きの揃った状態にし、かつ電池として使えるような1.5ボルト、3ボルトといった電圧まで持ち上げることが重要です。そこで、ダイオードという部品を使って電流の向きを揃え、段階的に増幅させる回路を用いています。