ゴミ箱ロボットは、3つで群れを作りながら歩いているとそれで完結してしまい人は距離を置いてしまいますが、1つの場合だとなわばりのような空間がなくなり、子どもたちも近づきやすいようです。子どもたちが近づき遊んでいるうちに、「どうやらゴミを入れると喜ぶらしい」ということに気づきます。すると、だんだんとゴミを拾うようになる。そのうちに、ゴミ箱の色によって分別をするようになることもあります。ロボットを倒してしまう子もいますが、自分では立ち上がれないので、するとほかの子どもがおこしてあげる光景も見られます。
ゴミ箱ロボットがそこに「いる」ことで、人が集まりコミュニケーションが生まれます。形やメカではなく、周囲との関わりをデザインする時代なのではないかと、そんなロボット研究もおもしろいと思うのです。