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おとなりの研究者
東京電機大学
情報環境学部情報環境学科
助教(B)

埼玉大学
教授

東北大学
大学院教育情報学研究部 IT教育応用実践論研究部門
教授,研究部長補佐・教育部長補佐

株式会社国際電気通信基礎技術研究所
知能ロボティクス研究所
室長

工学院大学
工学部 機械システム工学科
准教授

file 03:ロボットとの共生は、あり得るのだろうか?

スマートフォン、銀行のATM装置、パソコンは、決められた手順が求められ、少しでも操作を間違えるとやり直しを命じられてしまいます。正確ではあるのでしょうが、融通が効かない息苦しさも感じます。叱られているように、おどおどしながら操作するのはなんだか痛々しい。

 たとえばハサミは、それを使う人によって切れ味が変わってくる。人は、ハサミの刃がもっとも切れ味を発揮できるよう、手の感覚で操作します。だれが使っても同じでもなく、なにを切るときも同じではありません。ときには、ハサミを上手に使いこなす者として、そのハサミの存在によって私たちが価値付けられていることもあるのです。

 ロボットはどうでしょう。ロボットと共生する時代はしばらく来ないのではないかと高をくくっていたところがありますが、いまやお掃除ロボットは日常の一部となっています。軽快な音を立てて動き回り、イスや壁にぶつかりながら方向を変えていく。しばらくすると、疲れたように元の場所=充電基地に戻り、その姿に健気ささえ感じ、ときには感情移入することもあります。

 手助けが必要なロボット、手をつないで歩くだけのロボット、相手の目線を気にしながら言い淀むロボット、道に迷っているカーナビ……。自らの不完結さや弱さを自覚しつつ、他者との関係を指向できるか、他者にゆだねる姿勢を生み出せるか。「共にある」ロボットには、そんな関係性を指向する側面がもっと必要なのではないでしょうか。