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おとなりの研究者
立教大学
21世紀社会デザイン研究科
特定課題研究員

京都精華大学
人文学部 総合人文学科
教授

早稲田大学
国際学術院 国際教養学部
教授

北海道大学
大学院メディア・コミュニケーション研究院/ 国際食資源学院
准教授

龍谷大学
法学部 政治学科
教授

file 03:ハードな問題

私の方法というのは単純で、ここに知りたい問題があるということだと思うんですね。まずはそれが何なのか解りたい、それからそれが問題だとしたら、どうすればいいかを考える。ここにある問題をどう解くかという答えはどこにもないわけですね。国家を建設するとか、土地制度を作るということにしても、アフリカでは日本やヨーロッパ、アメリカが経験したのとはまったく違う状況にあるから、それらの国がかつて経験したやり方をそのまま持ってくるわけにはいかない。だから日本の状況をいくら知っていても、それ自体が答えになるわけではありません。ただ同時代的な比較や歴史的な比較は、そこで起きていることを考えるためには重要な手掛かりになるということだと思います。

自分を振り返ると、文学哲学的な問題の立て方よりも、もうちょっとハードな問題を考えたいという意識があったと思います。スマートではないと思うけど、実際に腹が減るじゃないかとか、戦争で人が死んでいるじゃないかとか、そういう問題を考えたい。もちろんそのような問題を考える上でも、文学・哲学的なアプローチは重要だと思います。でもそういったいわば大きな答えの前に、ハードな問いに対して可能な範囲でハードな答えを出すことが必要だろうと思ってきました。それがうまくいっているかどうかは、わかりませんけれどもね。

武内 進一
明石書店   2009年2月   ISBN-13: 978-4750329260