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おとなりの研究者
大阪市立大学
大学院理学研究科 生物地球系専攻
教授

熊本大学
くまもと水循環・減災研究教育センター
特別研究員

愛媛大学
大学院理工学研究科 数理物質科学専攻
教授

旧所属 筑波大学 生命環境科学研究科 地球進化科学専攻
講師

file 01:ヒトならではの慢性化

地層年代のカンブリア紀以前にあたる年代を「先カンブリア時代(Precambrian age)」と呼びます。これは化石が多く産出する顕生代の最初の時代をカンブリア紀とし、それ以前の化石のない時代を先カンブリア時代としてまとめたためで、地球誕生以来、約40億年もある長い時代です。



その先カンブリア時代の終わりに生物種が爆発的に増える「カンブリア爆発」という現象が起こったと考えられていましたが、生物が増えたのではなく化石が増えたのだと現在では考えられています。つまり硬いを持つ生物が現れたんですね。現在西表島の海岸などに見られる「星の砂」も実は微化石で、中にアメーバ状の生物がいて、小さな穴から手のようなものを出したり引っ込めたりしていた。星の砂は、その生物が死んで浜に打ち寄せられた、小さな殻なんです。

研究の方法としては、カンブリア紀以前になると化石がないので、特殊な化学分析を行うといった方法になります。古生代でもまだ、研究する材料の量が少なく、保存状態も悪いことなどから、研究者の数は限られています。恐竜が活躍する中生代頃からだんだん研究者の数が増加し、約6,500万年前から始まる新生代になると、研究者はかなりの数にのぼります。しかし対象となるよい標本も多いので、人口密度はあまり変わらない印象がありますね。私が主に研究しているオルドビス紀、シルル紀、デボン紀は、カンブリア紀の隣りですから、人口の少ないほうです(笑)。