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おとなりの研究者
日本大学
文理学部社会学科
教授

筑波大学
システム情報系
准教授

宇都宮大学
地域デザイン科学部 社会基盤デザイン学科
准教授

公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構
人と防災未来センター 研究部
研究員

東北大学
災害科学国際研究所 情報管理・社会連携部門 災害アーカイブ研究分野
准教授

file 03:福島だけを見ていればいいわけではない

過去の災害に学び、次の災害に備えるというのは放射線災害だけに限りません。私の現在のもう一つ大きな研究テーマは日本海側の地震・津波です。地震・津波は東日本大震災以降、海溝型地震が注目されていますから、太平洋側の地震・津波が意識されがちです。しかし戦後は、どちらかといえば日本海側で大きな地震・津波が発生してきました。1964年の新潟地震、1983年の日本海中部地震、1993年の北海道南西沖地震、2000年の鳥取県西部地震、2007年の新潟県中越沖地震などを思い出せば、なるほどと思うのではないでしょうか。

今の課題は、太平洋側とは異なる日本海側ならではの津波避難、津波防災を考え、定着を促していくことです。日本海側の地震の確率は低く、繰り返しの頻度も不明なため、太平洋側と異なり、教訓が風化しやすい傾向があります。また、日本海域の断層は陸地に近いものが多く、地震発生から津波の到達までの時間がとても短い可能性があるというのも一つの特徴です。東北地方太平洋沖地震では、到達までにある程度の時間がありました。多くの人が東北地方太平洋沖地震を教訓として、「どうやって救助に行くか」「要救助者を探して救うには?」といったことに備えようとしていますが、日本海側の場合は、助けに行ったり、呼びかけたりということよりも、とにかくすぐに逃げることが必要になります。

次の災害を防ぐこと、地域や条件などがさまざまに異なること、それぞれに適した備えがあること。防災研究者として、明らかにし、また社会に実装すべきことはまだまだたくさんあります。