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おとなりの研究者
山梨大学
大学院 総合研究部 生命環境学域生命農学系(発生工学研究センター)
助教

東京大学医科学研究所
幹細胞治療部門
特任准教授

独立行政法人理化学研究所
筑波研究所 バイオリソースセンター 遺伝工学基盤技術室
室長

特定国立研究開発法人理化学研究所
バイオリソースセンター 遺伝工学基盤技術室
専任研究員

東京農工大学
農学研究院 動物生命科学部門

file 01:植物とクローン

植物の中には、地下茎から増えるジャガイモのように天然のクローンが生育していますし、果樹の多くは挿し木という方法で人間が作ったクローンです。逆にイネのように自家受粉する植物は、受精とはいえ遺伝子が均一化していて、すべてクローンのようなものになっています。このためそのような植物の品種改良では、人間がむりやり他の花と受精させているんです。

イネの場合は同じ株のめしべとおしべが、もう花が咲く前に、自家受粉してしまいます。だから、受粉する前の段階で穂先を切り、おしべとめしべを別れさせ、交配させたいおしべとめしべを混ぜ合わせます。ちょっとマイクロマニピュレータにも似た、テクニカルな操作を行ってきているんですね。この場合、別のおしべとめしべを出会わせているわけだから、一般的な受精と同じことになります。

ちなみにこのような人為的な品種改良と「遺伝子組み換え」がどう違うかというと、イネの品種改良が遺伝子をそのまま使うのに対して、遺伝子組み換え植物の場合は遺伝子に改変を加える点です。遺伝子を変えたらどうなるのか、ごくわずかだけれども、そこから何が出てくるかわからないという危険があります。

動物のクローンも遺伝子には触ることなく、核を卵子に入れる。自然な受精ではないけれども受精のようなしくみで作っているという点で、イネの品種改良によく似ています。遺伝子はそのままですから、同じものが生まれてくるわけなんですね。