file 03:細かすぎず粗すぎないカード

3つ目のテーマでは、紙のカードというインターフェースを使って、人間がお掃除ロボットに家の中を片付けてもらうというシーンを考えました(デモはこちら)。まず、パソコン上のプログラムで動かすことができる、お掃除ロボットと同型の研究用ロボットを何台か用意します(複数のロボットの位置情報を得るために天井にカメラが設置してあります)。そしてここを重点的に掃除するようにとか、ゴミ箱がいっぱいなのでゴミ出しをしておいて、とかいった命令が書いてあるカードをあらかじめ用意しておき、指示したい場所にポンポンと置いていきます。

ロボットや家電を操作するというと、これまでひとつはリモコンやジョイスティックで細かく指定するという方法、もうひとつは指さしなどのジェスチャや音声などでざっくりとした指示を与えるというように、すごく細かいかあまりにも粗いか、私から見ると両極端だったと思うんですね。そこでこのツールでは、人とロボットのインタラクションに「カード」を使いましょうという提案をしています。

ロボットはまずカードを読みに来て、タスクを確認します。続いてモノを移動させるとか、掃除をするとかいった機能を持つロボットがやってきて、それぞれの仕事をどんどんこなしていきます。しかし、もし出来なかった仕事があると、最後にプリンターロボットがやってきて、その旨を記したカードの印刷を始めます……。

このようにしてユーザは必要な場所にカードを置いておくだけで、コンピュータを意識せずにロボットシステムを使うことができる。またロボットから返してくるものもカードになっており、たとえば、このカードの部分を何か別のもの─たとえばレーザポインタとか─に代えても、インターフェースとして機能させることができるのではないかと考えています。