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おとなりの研究者
和光大学
経済経営学部 経済学科
教授

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教授

愛媛大学
法文学部 総合政策学科
教授

工学院大学
基礎・教養教育部門 基礎・教養教育部門(一般教育部・社会)
教授

file 02:ユニークな第9条?

日本国憲法の改憲論では、やはり第9条が焦点になってきたと思います。ふつうは戦争の放棄や戦力の不保持といったところまで徹底した規定は憲法に置かないのですが、日本の場合には、歴史的な背景もあって、憲法の中にそのような規定があります。

憲法は権力をしばる規範であるという点からすると、第9条はユニークだけれども、とても大きな意味を持っている条文なんですね。権力のなかで一番コントロールがむずかしいのはもちろん軍事力です。ふつう立憲主義の憲法を持っている国は、民主的に政治的なプロセスのなかでこれをコントロールすることを考えるわけですね。ところが実際には、アメリカなどを見るとわかるように、政治が何らかの都合で軍事力を使う面があって、政治的なコントロールには難しい部分がある。その点、日本国憲法に特徴的なのは、憲法が軍事力の行使に強い枠をはめていることです。ですから政治が望んでも、手段として採れないものがはっきりある。

これが日本にとって邪魔になっていると考えれば改憲論になるけれど、いやしかしそこに実は大きな意味があるんだと考えれば今の憲法でやっていこうという選択になってくると思いますね。9条が果たしてきた意味はとても大きい。