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おとなりの研究者
星薬科大学
先端生命科学研究センター
特任准教授

大阪大学大学院
歯学研究科
准教授

佐賀大学
医学部
教授

独立行政法人理化学研究所
和光研究所 脳科学総合研究センター 神経回路メカニズム研究グループ
シニアチームリーダー

file 03:しっかり考えなければ先細る

僕の問題意識のひとつに「研究者の無関心」というのがあります。研究者って、自分の研究にはすごく興味があるんですけれども、少しでも分野が外れると、途端に興味がなくなってしまう。研究室の学生にも、「今日は日食やで」と声をかけてみたりするのですが、「へー、そうなんですか」で終わってしまう(笑)。見たくないのかな、おもしろくないのかな、と思うんですけれども、これではたぶん連携できないし、融合研究なんてむろんできない。自分がやるべきところを突き詰めていくとことは大切なことですが、深掘りだけしていて横の連携や知識のベースとなるものを育てていかなければ、イノベーションだって起こりません。

研究は、もっと「大目標」みたいなのを持つべきだと思うんですよね。僕の分野に近いところで言えば「無意識を壊す」とか「生命を理解する」とか、何でもいいんです。そういう目標に照らしたらすごく手前のところで、実験がうまくいかないとか、早く論文を書いて業績を出さなければならないとかいったことに毎日毎日振り回されてしまう。

ただただ忙しくなって、ゆっくり頭を使う時間がなくなって……となると、結局何がしたいのかわからない。本当の意味で学術のベースを上げていこうとするならば、やはりしっかり考える力を個々人が持つことが大事です。どの専門分野に自分が身を置いてようと、文系か理系かにも関わらず、考えることや対話し他者と意見を交換することって大事だと思うんですね。