file 03:日本の教師の現状と社会の要求

社会の中で教師が尊敬を集めている、あるいは教師になりたい、あこがれているという子どもがいる、という割合が高い国では、PISA(OECD生徒の学習到達度調査)の学力テストの結果が高い、という相関関係が見て取れます。この傾向にあてはまらない国が一つだけあります。日本です。保護者の高学歴化などもあって、以前ほど教師がリスペクトされない社会において、学力テストの成績を維持できているのは、教師の個人的な頑張りによるものとしか説明がつきません。でもそれはさすがに限界にきていて、これ以上「頑張れ」とは言えないでしょう。

社会からの支持や支援は教師のモチベーションに影響します。教員免許を持っていても、教師にならない人はたくさんいいて、学校以外の場で、さまざまな教育活動を行っている場合もある。社会や地域の中で子どもたちに接し、子どもたちの育ちを支援しています。 そうした立場の人たちが公教育に理解を示したり、社会の動きを教育現場に伝えたり、プログラムを開発したりすることで、社会全体で教育の質を上げていくことにもつながります。そのような観点から、「教育学部」を考える必要があると思います。