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おとなりの研究者
研究開発法人 水産研究・教育機構
中央水産研究所
漁村振興グループ長

長崎大学
大学院水産・環境科学総合研究科
准教授

長崎大学
大学院水産・環境科学総合研究科
准教授

公益財団法人アジア成長研究所
研究部
客員主席研究員

近畿大学
水産研究所 浦神実験場
教授

file 03:学者であり実業家であるということ

有路さんが手がける次の一手は、ブリ。しかも「におわないブリ」である。ブリは、好きな人にとってはたまらなくおいしい魚だが、苦手な人には青魚特有のにおいが敬遠されるという。このにおいを取り除いたブリがあれば、それまで好んで食べてこなかった層にアピールでき市場の拡大が期待できるというわけだ。

これを使って、近く、ブリ丼を販売する。甘辛だれに絡めて焼いたブリをご飯の上に乗せる、魚のスタミナ料理で「ブリ焼き肉丼」と名付けた。一般にブリの旬は冬だが、冷凍技術を使えば夏まで保存でき、解凍後はほとんど生のブリと変わらない味わい。有路さんの会社が扱う冷凍技術によって、季節や料理法にバリエーションが生まれ需要が高まることにより、市況も安定するはずという。ナマズだけでなくブリでも夏のうなぎが支えていた「スタミナ魚需要」をとりにいく。

世界の水産マーケットは、これから約2000万トン伸びる。水産業が盛んな国で知られるノルウェーのサーモン水揚げ高は137万トンだ。それに対して、日本のブリの市場は14万トンという事実からも、日本の養殖業が開拓できる市場がまだまだある。「世界を見れば、日本の市場が減少しているからといって養殖業を止めることはない。水産業にはまだまだポテンシャルがあるのです」。