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研究の壁をこえたとき

おとなりの研究者
自然科学研究機構
国立天文台 TMT推進室
名誉教授

独立行政法人理化学研究所 基幹研究所
戎崎計算宇宙物理研究室
主任研究員

旧所属 大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台 天文情報公開センター
助手

旧所属 東京学芸大学 教育学部 広域自然科学講座
教授

先生は物事の進め方として、どのような方法が良いと考えていますか。

アイディアを思いつくときは、たまたまそういう状況に巡り合わせるだけで、何かをしていると必ず思いつくということはありません。考えなければならない問題、あるいは考えようとしている事柄は、無意識の層でずっと考えていて、ある時パッと出てくるんです。その「時」は、僕の場合は大体ぼんやりしているときだし、中には食べている時だったり、お風呂に入っていて思いついたなんて人もいるわけです。ただし無意識の層で考えるにしても材料がないと考えられないから、出発点は集中して考え始めなければなりません。ある種の問題を集中してこうかなと考えておけば、他の事も考えたって良いわけです。いつでも考える種を2、3種類持っておくと、今日はこれを考えようかとか、無意識の中で考えつつも一つがうまくいかないときは別のこと考え、また元に戻ったりして、モチベーションも維持できますからね。

僕は理論屋だから基本的には一人で研究をするけれど、大学院の頃は先輩と一緒にやったり、スタッフになってからは大学院生2、3人のグループでやりました。進め方としてはチームを組んで議論しながら進めていくのが一番良いと思います。各々が主張する点が違っていたら、まず各々が違うことやったらいいんですよ。その後で持ち寄ればいいんです。つまり提案して各々が何をやるかを理解し合った上で、とりあえず自分の主張でやってみて、その結果を再度議論して、それで一番良いところに歩み寄る。ディスカッションする良さというのはそこなんです。やってみて初めて自分の主張の間違いや欠点がわかってきますからね。それを皆に知らせることによって他の人も学ぶことができるし、アドバイスもし合えるし、それでだんだんと皆が近寄っていけば良いわけです。その中でリーダーはいる方が良いと思います。リーダーは皆の意見がいかに出やすい雰囲気をどう作るかということが重要ですね。リーダーが皆に意見をきっちり言わせてディスカッションさせるというところをコントロールしていけば話はまとまっていきます。

何においても言えることだけれど、自分で全部をコントロールできると思ったら間違いです。周りの環境条件によって選ばざるを得なかった、選んでしまったというようなことは度々あって、それでいいわけです。全部自分がきっちり考えて選んで、後悔しないように選ぶということはないだろうと僕は思っています。そうでないと、自分の思い通りにならなかった、考えた通りではなかった、想像していたことではなかったということなり、簡単に挫折してしまうんですよね。その環境の中で自分はどう生きるかというように考えればいいのです。こうでなければならない、こうあるべきだという意識は必要ありません。