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研究の壁をこえたとき

おとなりの研究者
お茶の水女子大学

広島大学
理学(系)研究科(研究院)
教授

独立行政法人理化学研究所
基幹研究所 糖鎖構造生物学研究チーム
チームリーダー

徳島文理大学
薬学部 薬学科 生化学
教授

北海道大学
大学院情報科学研究科 生命人間情報科学専攻 バイオインフォマティクス講座
助教授・准教授

先生にもモヤモヤすることはありましたか?

私にもモヤモヤがありましたよ。そのモヤモヤというのは何かよくわからない将来に対する不安でした。今の自分に何ができるのだろうかと考えたときに、自分の力というのがわからなかったんです。自分は本当に研究者として世界に通用する仕事ができるのだろうか、全く自信がありませんでした。自分に自信は持ちたいけれど、そう簡単には持てませんでした。

そんなとき、私は自分を他人と比べて、自分の持っているものや得意なものの組み合わせを見つけるようにしました。周りを見ながら自分は何に適しているかな? と見ていくのです。個々の能力は皆持っていますが、誰よりも飛びぬけて優れているものはなかなかありません。でも飛び抜けていなくても3つくらい違う能力を持っていたら、同じ組み合わせの人はそんなにいませんよね。例えば、私が研究をする場合ですと、高級なものではないけれど基礎的な数学の力がある、日本にまだ導入されたばかりだった大型計算機のプログラミングができる、あとは一度食いついたら離さない、執着する、持続するという力です。解析力というのは持続して考え抜いてわかってくるということで、それなら他の人よりできるかなと思いました。私がアメリカで研究をしていたときに世界中から集まっていた人たちは、本当に様々な能力を持っていましたね。そのような環境で自分の能力の3つの組み合わせを見つけられて、ようやく研究者としてやっていけるかもしれないという自信がつき、モヤモヤも解消されていきました。

また、そういう能力を使って研究していくと「わかる」ということにはいろんな深さがあるということがわかりました。過程ではなかなかわからないんだけど、何か新しいことが見えてきて、これまでになかったことがわかったとなると、わかったことを通して本当の意味がわかる。すると今度はそれが身に付いて、頭の中に定着するんですよ。行動したり何か物事を考えたりするときに常にそういうものが土台にあって、意識しなくても働いているという状態になるんだと思います。「わかる」とはすごく面白いものです。でも私自身まだいろんなことがわかっていないと思いますよ。これでいいということはなくて、もっともっと深いものがあるわけですから。